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赤い子を探しに 

以前から逢いたかった アカショウビン 人がいないところで出逢いたいと念願していました
そこで思い出したのが4年前に行って声を聞いた所でした
H20年11月の安孫子のバードフェスティバルで、あてま高原のホテルベルナティオの東京営業部長さんにお願いをしました
「あてまのアカショウビンに逢わせてください 大勢の人のいないところのアカショウビンに逢いたいのです」
この何だか分からない厚かましい願いに、快く「ぜひお友達を誘って来て下さい 日程が決まったら僕の所に連絡ください、野鳥は詳しくないのですが、なんとかしましょう」と答えてくれました
アカショウビンに逢えそうな、6月頃に一緒に行ってくれるお友達を探しました
前回一緒に行ったお友達と行く予定が成立し、予約しましたが、都合で流れました
日程を予約してあり、キャンセルはしたくなかったので、別のお友達探しをしました
経過はいろいろありましたが、何とか4人で行けることになりました

送迎バス付きのプランで、さいたま新都心から川越経由でホテルに直行です
せっかく行くのですから、出逢える確率を高くするために2泊にしました
営業部長さんが自ら案内をしてくれて、一日目はホテルから車で40分のアカショウビンで有名な松乃山に連れて行って下さいました
鳥もご一緒に探す時間もたっぷりでした
野鳥はよく分からないといいながらも、視力がよくブッシュのなかの小鳥を見つけて、「あれはなに?」と聞いてくるのにはびっくりしました
すぐには答えられませんでしたが、キビタキのメスでした
葉隠れになったサンショウクイの居場所も目で追いかけていました
松乃山はアカショウビンは前日の観察会の日に朝4時半に出たそうですが、この日の午後は残念ながら声も聞かれませんでした

2日目は朝4時起きして4時半に出発 ホテルの建物から一番遠いブナ林にいるはずのアカショウビンを探しに4人で徒歩で行きました
コースを外れたことに気が付かずに、ブナ林の奥に入りました トラ模様のロープがあり、道案内しているようでした
そこで遠くにアカショウビンの声を聞いたのです 6時45分ころでした (道を間違ったために声を聞けたわけです)
歩いて行くと、声は近くなり、2羽で鳴き交わしていました
目の前で鳴いているようでしたが、見たのは飛び去る姿だけでした 声が遠くなったので、あの影がそうだったのに違いないということですが、、、
モリアオガエルの池に行けばアカショウビンが来ているのではないかと、その時はまだコースを外れていることに気が付かずに、ロープがある細い急な長い長い坂を降りました
デジスコの機材を持っていただいていたので、降りられたような急坂でした 
谷底に向かって落ちていくような下を見ては降りられない急な坂でした 
足元に注意を集中、慌てず、一歩一歩足場を確認しながら、ロープは持っても体重は掛けられません
声を掛けあいながら降りました
回りは自然がいっぱいですが、私は鳥の声に耳や目を向ける余裕はありませんでした
ヤブサメが鳴いている、オオルリがいると言っていたのはIさんでした
途中で道が違うと、気がつきましたが、もう登る気にはなれず、降りれば何とかなるだろうと降り続けました
やっと降りて、また降りて、細い川に石を並べて渡って、たどり着いた所はどこか分かりませんでした
赤い子を探しに _c0079001_1441397.jpg

モリアオガエルの卵がある場所でした ホテルの敷地外です

やっと出逢った、土地の方に聞いて谷2つ越えてきたということが分かりました
ホテルに自力で帰るのは無理だという 道がないので、遠回りしなくては帰れないのです
営業部長さんにも携帯電話をし、土地の方が携帯電話でホテルの関係者経由でホテルにも電話をして、営業部長さんが迎えに来てくれました
場所を伝えるのも土地の方のお世話になりました
待つ間も、「アカショウビンの声がまたした♪ キセキレイがいる チョウチョがきれいだ またアカショウビンだ!!」と眼を輝かす面々です 少しも懲りてません
過ぎて見れば、なかなかできない経験をしましたが、土地の方やホテルの方や、営業部長さんにも心配とご迷惑をおかけしました 
朝食会場に乗りつけてもらい、朝食にもありつけました
とても親切にしていただきました ありがとうございました

アカショウビンに逢いに来たのだから、いるのは確実だからぜひ姿を見たい、写真にしたいと3日目もブナ林に行きました
この日は朝食をしてからポポラのおはよう散策のバスでブナ林まで乗せてもらいました
ホテルの敷地は広くてブナ林まで歩くと40分 鳥見をしながら歩くといつ着くか分からないのです、、、
おはよう散策のバスを途中下車をしたのは4人だけです 当然ブナ林は4人だけの世界です

ポポラの方に、3年前にアカショウビンが営巣した場所を教えてもらいました
このあたりで鳴き声がよく聞けるという
巣穴は左の枯れている途中で折れている木です
赤い子を探しに _c0079001_157510.jpg

このポポラ(旧あてま自然学校)の方ですらほぼ毎日行っても声はよく聞くけれど、姿を見たのは今まで10回程度という
今年はまだ1回とか 出逢うのは運次第の野鳥なのです

それでも3日目は前日声を聞いた所には気配はなかったのですが、ホテルの敷地内で突然間近で鳴き声を聞いたのです 
2声3声ですが聞き間違えようもないはっきりした声でした
思わずそばにいたHさんと顔を見合せ、持っていただいていたスコープを奪い返しましたが
機材セットが出来ないうちに飛び去る影をチラッと3人が見ただけでした
声が遠のき、去って行ったのが分かりました

それでも、「僕はここにいるんだからね ここのどこにでも出没するよ、また逢いに来るかい」とあいさつしに来てくれたのだ、と思いこみの激しい私です
お付き合いいただいた、Iさん、Kさん、機材を持っていただいたHさん、ありがとうございました

営業部長のSさん、ここは「秋のキノコ狩りや夏のテニス合宿もいいね」と ご一緒した方々と話していましたよ、また利用させていただく時にはご連絡します その節はよろしくお願いします ありがとうございました
ホテルの皆さんにも迷子事件をはじめ、カードキーの紛失、携帯を部屋に落とすなどいろいろお手数をおかけしました
敷地内だけでも、野鳥だけでなく、植物や山菜など、自然がいっぱいの魅力ある、温泉もある居心地のいいホテルでした
2泊したおかげでフレンズルームのお部屋で昼寝をし、温泉に入って元気を取り戻し、夕方またホテルの建物近くを鳥見出来ました

今回は声だけでしたが、他に鳥見の人がいないところでアカショウビンが確かにいることが分かりとりあえずの満足です
明日からは野鳥や植物の写真を中心にあてま高原が続きます
by mimi-bird | 2009-06-04 17:42 | 未分類


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